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〈人的資源新秩序〉高齢者の老化の特徴
高齢者の老化の特徴には次のようなものがある。
1)ひとりでいくつもの疾患を有する。
2)疾患が慢性化することが多い。
3)検査データの個人差が大きく医学的判断が難しい。
4)体内の水分が50%程度に減少するため容易に脱水症を起こす。
5)結合組織(血管、皮膚、骨、筋肉)の退行性変化が起こる。
6)循環器系では、心臓の重量は増加するが、心筋の収縮力は減弱する。不整脈の頻度は老化に伴い増加する。
6)呼吸器系では、換気機能は低下する。呼吸器系感染症に罹り患しやすくなる。
7)予備能力や防御機能が低下するため、慢性疾患やそれを基にした急性疾患に罹患しやすい。
8)生理的老化と病的老化の境界が不明瞭であり、さらに、病状も非定型的であり、発見が遅れやすい。
9)安静や寝たきり等で身体を使わないことによって、諸臓器機能が低下する廃用症候群がおこる。廃用症候群には、骨萎縮、関節可動域の減少、筋萎縮、心肺の機能低下、排泄感覚の低下、脳や神経の機能低下などがある。
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